サーバーはサイト運営に超大な影響を与えます。ブログ初心者は可能な限り良いレンタルサーバーを選択しましょう。数多くのサーバーを使ってきた私の経験をもとに、初心者に圧倒的におすすめなレンタルサーバー上位3つを紹介します。
- ConoHa WINGのデメリット(WINGパック)
- 特定のWordPressテーマで自動更新ができなくなる
- 料金が割引きされている理由が分かりにくい(更新時の料金が分からない)
- WINGパックはお試し期間がない
- WINGパックは前払い
- 無料期間中なのに料金が引き落とされる
- サポート対応が遅い
- コントロールパネルのレスポンスが悪い
- 月末に申し込みにくい
- デメリットばかりではなく良い点もある
- ConoHa WINGのメリット
- 料金が安い・費用を抑えられるのは大きなメリット
- サイト表示が速い
- WordPressかんたんセットアップで始めやすい
- サーバー設定をWordPressの管理画面から行える
- サイト移行が簡単
- 初期ドメインが利用できる
- 無料の自動バックアップがある
- 電話サポートがある
- 無料独自SSLは利用できる
- レンタルサーバーはデメリットを見て選ぶべき
デメリットはサーバーを選ぶ上で重要な情報です。
メリットよりもデメリットの方が重要です。契約後に後悔しないようにしっかりとConoHa WINGのデメリットを知っておいてください。
この記事では、ConoHa WINGの契約を考えている人にWINGパックのデメリットとメリットを紹介します。
紹介するデメリット・メリットは実際にコノハウィングを使ったうえでの感想です。レンタルサーバーを比較する際の参考にしてください。
メリットだけでなくデメリットを確認することも大切です。ConoHa WINGの重大なデメリットを載せているので必ず最後まで確認してください。
デメリットを知っておくとConoHa WINGと他のサーバーを比べる際の「重要な判断基準」になります。
ConoHa WINGのデメリット(WINGパック)
ConoHa WINGはGMOインターネットが運営するレンタルサーバーサービスです。
サービス自体は2018年開始の比較的新しいレンタルサーバーです。
GMOインターネットはGMOインターネットグループの持株会社でロリポップの親会社だったりします。GMOはインターネットインフラ事業会社を多く囲い込んでいます。
ConoHa WINGにはデメリットや問題点が多いです。
ここでは私が実際に使ってみて感じたデメリットを紹介します。
ConoHa WINGのデメリット
- 特定のテーマで自動更新ができなくなる
- 料金が割引きされている理由が分かりにくい(更新時の料金が分からない)
- WINGパックはお試し期間がない
- 無料期間中なのに料金が引き落とされる
- サポート対応が遅い
- コントロールパネルのレスポンスが悪い
- 月末に申し込みにくい
特定のWordPressテーマで自動更新ができなくなる
ConoHaではインストールした特定テーマ(Cocoon)の自動更新ができなるデメリットがあます。
CocoonはWordPressの無料テーマです。
ConoHa WINGでは契約時にCocoonをインストールできます。
しかし、
ConoHaにCocoonをインストールするとCocoonの自動更新ができなくなります。
ConoHaはこの問題を把握しているようです。
Cocoonフォーラムで「自動更新ができない」と言っている人は数多くいます。しかしConoHaはこの問題を直しません。
Cocoonは無料でフォーラムがある初心者向けのWordPressテーマです。CocoonでWordPressを始めようと思っている人は多いと思います。
しかし、自動更新ができないのは大きなデメリットです。
自動更新ができないので手動でテーマをアップデートするしかありません。手間が大きいうえに初任者には難易度が高いです。更に悪いことにテーマのアップデートに気付かなくなります。重要なバグ修正を見逃してしまうかもしれません。この点はConoHaの大きなデメリットです。初心者の人は必ずこの事実を知っておいてください。
この問題は2021年に発生していたトラブルですが、現在修正されたかどうかは不明です。ConoHa WINGでCocoonを使おうと思っている人は十分注してください。
Cocoonテーマの利用を考えている人は、別のレンタルサーバーを選ぶことを強くおすすめします。
料金が割引きされている理由が分かりにくい(更新時の料金が分からない)
料金の割引について、料金割引の理由は明確に表記されるべきです。
WINGパックは通常料金よりも20%ほど安くなります。
しかし、説明が特にないのでなぜ割引きされているのか分かりません。サイト内をよく調べれば気づきますが非常に分かりにくいです。
キャンペーンで割り引かれているのか、それとも恒久的な割引なのか分からないのは判断する際のデメリットになります。
実際にConoHaに申し込みたいけど、更新時の料金が分からず不安という人はいると思います。
ConoHaにはデメリットを改善して明確に記載してほしいところです。
ユーザー目線で見たとき「なぜ割引きされているのか」分からないと不安になります。よく「初回契約のみ○%割引」というキャンペーンを見ます。この場合1年目だけ割引が適用されて、2年目以降の契約料金が大きく増大してしまいます。
割引される内容は明確に表記されるべきです。
個人的にConoHa WINGの料金は、レンタルサーバー中で最もややこしく感じます。
WINGパックはお試し期間がない
WINGパックを利用した場合お試し期間はありません。料金は契約後すぐに引き落とされるので注意してください。
無料期間と書かれているのは無料の追加期間です。お試し期間ではありません。
WINGパックは料金的に優れているだけに、お試しできないのは残念なデメリットです。
WINGパックは前払いです。十分注意してください。
WINGパックは前払い
ConoHa WINGのレンタルサーバーサービスには「WINGパック」と「通常」の2つの料金タイプがあります。
WINGパックは契約期間の長さに応じて料金が決まる一般的な料金形態です。通常は1時間ごとに使用料が発生するタイプの料金形態です。
WINGパックの特徴は次の通りです。
- 通常料金より20%ほど安くなる
- ドメインとレンタルサーバーがセットになっている
- WINGパックを契約している間はドメイン料金が無料になる
- 通常料金タイプと異なり支払いは前払いになる
デメリットはWINGパックが「前払い」ということです。
現在は注意書きに「一括前払い」と記載されていますが、以前は前払いという事実がどこにも記載されていませんでした。
そのため以前の宣伝文句である「無料期間」を勘違いしたユーザーとトラブルが起こったこともあります。
下記「無料期間中なのに料金が引き落とされる」問題と合わせてとても勘違いが起こりやすい部分なので注意してください。
無料期間中なのに料金が引き落とされる
現在では「無料期間」という言葉は削除されているようです。しかし、ConoHaは以前「無料期間」という言葉を利用して前払い料金を徴収していました。後学のためにもこの項目は残しておきます。
利用者の中には無料期間を利用してConoHa WINGを試してみたいという人もいると思います。
そのような人はWINGパックのデメリットに注意してください。
ConoHa WINGの「WINGパック」では契約と同時に料金が引き落とされます。前述したようにWINGパックは前払いです。一度引き落とされると絶対に返金されません。
無料期間を利用してConoHa WINGを試したい場合は通常料金プランを利用する必要があります。(課金制なので完全に無料では試せない)
ConoHaのサービスは返金不可です。無料期間中でも解約・返金・払い戻しできません。また、ConoHa WINGのWINGパックは通常料金プランとは異なり前払いです。無料期間を含め、契約期間中の途中解約・返金は一切不可能です。
サポート対応が遅い
私は一度ConoHaサポートを利用したことがあります。返事が返ってくるまでに7日かかりました。
7日を遅いと思うか早いと思うかは人それぞれですが、
私は物凄く遅いと感じました。緊急の内容だったら致命的なデメリットです。
これはサポートの人の対応を批判しているのではなく、会社の体質・考え方を批判しています。サポートの人がどれだけ頑張っていても規模が小さければ遅れてしまうこともあるでしょう。
ConoHaはサポートに力を入れているようには見えません。連絡ページが見つけにくい場所にあり、検索してもページがヒットしません。探すのに苦労しました。
コントロールパネルのレスポンスが悪い
実際に使ってみて分かったのですが、ConoHa WINGのコントロールパネル(サーバーの管理画面)はレスポンスが悪く使いにくいです。
セキュリティの関係かもしれませんが使ってみてストレスを感じるほど遅かったです。
コントロールパネルは頻繁に使用するのもではありません。初心者はほとんど使用しないかもしれません。しかし、レスポンスは良いに越したことはないのでデメリットとして挙げておきます。
月末に申し込みにくい
ConoHa WINGでは申し込んだ月内が料金の発生しない期間になります。そのため月末に申し込むと無料の期間がほとんどなくなってしまいます。
例えば、
1日に申し込むと1か月の間無料期間になりますが、31日に申し込むとその日しか無料期間になりません。
1月16日に申し込むとその日を合わせて15日間がお得になり、2月1日から契約日数のカウントが開始されます。
ConoHa WINGに契約する際は申し込み日に注意してください。
月末に申し込むと損になります。
ConoHa WINGにはお試し期間はありません。契約後の返金・払い戻しはできないので注意してください。
デメリットばかりではなく良い点もある
ConoHaのデメリットばかりを紹介しましたがメリットもあります。
WordPressかんたんセットアップは使いやすく新しく始める際に便利です。サーバー速度はそれなりに速く快適にサイトを運営できます。
ConoHa WINGメリットについては次の項目を参考にしてください。
ConoHa WINGのメリット
- 料金が安い・費用を抑えられるのは大きなメリット
- サイト表示が速い
- WordPressかんたんセットアップで始めやすい
- サイト移行が簡単
- 初期ドメインが利用できる
- 無料の自動バックアップがある
- 無料独自SSLは利用できる
料金が安い・費用を抑えられるのは大きなメリット
同じような多機能サーバーと比べるとConoHa WINGの料金は少し安めになっています。
この点はConoHa WINGをエックスサーバーやロリポップと比べる際の差別点になります。
- 信頼性が高くサポートも充実したサーバー > エックスサーバー
- 多機能かつ価格を抑えたい > ConoHa WING
- バックアップ復元無料を諦めてさらに価格を抑えたい > ロリポップ
以下はWINGパックの機能とサーバースペックです。ConoHa WINGのプランを選ならWINGパックの「ベーシック」プラン一択です。
ConoHa WING ベーシック | 内容 |
---|---|
プラン名 | ベーシック |
月額料金(12ヶ月契約) | 1320円 (時期によって変動する) |
月額料金(36ヶ月契約) | 1320円 (時期によって変動する) |
初期費用 | 無料 |
データ容量 | 300GB |
無料お試し期間 | 無し |
無料の自動バックアップ | あり(復元無料) |
マルチドメイン | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 |
MySQL | 無制限 |
備考 | WINGパックを利用すると料金が割引きされる。 |
12か月契約の場合料金は990円/月。ConoHa WINGの月額料金は他サーバーの平均(1100円)よりも少し安くなっています。キャンペーンでさらに安くなっている場合もあります。
しっかりRAID10構成されているのはGOOD。そのほかのサーバースペックは一般的です。
サイト表示が速い
サーバーの速さは誰もが気になる項目です。ConoHa WINGは速いのでしょうか?
実際にPageSpeed Insightsで測ってみました。測定はWordPress公式テーマのTwenty Twenty Oneを使用しています。
結果は98点。サーバー応答速度も160ミリ秒で十分高速です。他の高速サーバーと比べても遜色ありません。
WordPressかんたんセットアップで始めやすい
ConoHa WINGでは、WordPressサイトを簡単に始められる「WordPressかんたんセットアップ」が利用できます。
WordPressかんたんセットアップは契約時に選択できるオプションです。
WordPressかんたんセットアップは、WordPressのインストールだけでなく、ドメイン設定・SSL設定も自動で行ってくれます。
ドメイン設定・SSL設定はWebサイトを始めるうえで初心者がつまずきやすい部分です。自動で行ってくれるWordPressかんたんセットアップは大きなメリットになります。
このようなクイックスタート機能は非常に便利です。
WordPressかんたんセットアップを利用すると契約時と同時にWordPressをインストールできます。WordPressかんたんセットアップを使えば初期設定の手間がなくなるので初心者にとてもおすすめです。
この記事ではConoHa WINGのWordPressかんたんセットアップを使ってブログを始める手順を申し込みからサイト作成まで全て解説します。WordPressかんたんセットアップを利用すれば10分でブログが完成します。
サーバー設定をWordPressの管理画面から行える
ConoHa WINGにはWordPressからサーバー設定を変更できる機能があります。他のサーバーにはないConoHa WING特有の機能です。
設定できるのはサーバーの一部機能(高速化設定・セキュリティ設定・Webフォント)です。
特にセキュリティの「Conoha WING WAF設定」をWordPress側で変更できるのは便利です。WAFのオンオフは初心者でも必ず触る機会が出てきます。サーバーにログインせずWordPress管理画面で変更できるのは予想以上に使いやすいです。
サイト移行が簡単
サイト移行が簡単かどうかは引越し機能が有るかどうかで変わります。
サイト移行機能があれば大幅に手間が減り、サイト移行しやすくなります。反対に機能が無いとサイト引越しの難易度は跳ね上がります。
ConoHa WINGにはWordPressかんたん移行という機能があります。設定を行うだけで自動でサイト移行してくれるのでConoHa WINGへの移行を考えている人にとって大きな助けになるでしょう。移行作業が心配な人でも楽に移行できます。
初期ドメインが利用できる
ConoHa WINGでは初期ドメインが用意されています。
ConoHa WINGではサーバー作成時に無料サブドメインという名前で「***.conohawing.com」の形式の初期ドメインを設定します。
無料の自動バックアップがある
ConoHa WINGでは、全プランで無料の自動バックアップを利用できます。データの復元も無料です。
自動バックアップ機能は、Webサイト、メール、データベースのデータを1日1回バックアップし、過去14日分を復旧用データとして利用することができます。
自動バックアップ – CohoHa WING
バックアップデータの復元はコントロールパネルから簡単に行えます。もし万が一の事態が発生してもすぐにデータを取り出して元通りにすることが可能です。
電話サポートがある
ConoHa WINGでは電話とメールのサポートがあります。
ただしサポート体制はあまり整っているとは言えません。メールの返信は遅かったです。
ConoHaはあまりサポート体制をアピールしていないように見えます。連絡ページが結構見つけにくい場所にあり、検索してもページがヒットしません。
無料独自SSLは利用できる
ConoHa WINGでは「Let’s Encrypt」の無料独自SSLが利用できます。
レンタルサーバーはデメリットを見て選ぶべき
ConoHa WINGのデメリットとメリットを紹介しました。
デメリットはサーバーを選ぶ上で重要な情報です。
メリットよりもデメリットの方が重要です。契約後に後悔しないようにしっかりとConoHa WINGのデメリットを知っておいてください。
以下まとめです。
ConoHa WINGのデメリット
- 特定のテーマで自動更新ができなくなる
- 料金が割引きされている理由が分かりにくい(更新時の料金が分からない)
- WINGパックはお試し期間がない
- 無料期間中なのに料金が引き落とされる
- サポート対応が遅い
- コントロールパネルのレスポンスが悪い
- 月末に申し込みにくい
ConoHa WINGのメリット
- 料金が安い・費用を抑えられるのは大きなメリット
- サイト表示が速い
- WordPressかんたんセットアップで始めやすい
- サイト移行が簡単
- 初期ドメインが利用できる
- 無料の自動バックアップがある
- 無料独自SSLは利用できる
その他の特徴
- 下位プランへの変更が可能
- 簡単サイト引越し機能がある
- WINGパックなら通信料課金なし
個人的には、ConoHa WINGはあまりおすすめできません。
信頼性が高くないからです。
しかし、サーバーの機能面は悪くありません。WordPressかんたんセットアップはとても使いやすい機能です。
コノハウィングのWINGパックを利用するとドメイン使用料が無料になります。ドメイン等の初期設定も必要ないので簡単にWebサイトを始められるメリットがあります。
信頼が改善されれば、サーバーのイメージも変わるのではないかと思っています。
それでも現状は良いとは言えないので、別のレンタルサーバーをおすすめします。