サーバーの変更を検討していたので、調べていて気になったmixhostについて紹介します。mixhostはここ数年で広まり始めたクラウド型レンタルサーバーです。サーバー設備が新しくスペックが高い特徴があります。
この記事では最新鋭の高速サーバーであるmixhostの特徴と利用する際の注意点を紹介します。
mixhostの特徴
設備が最新鋭
mixhostはサーバー設備にこだわりがあるレンタルサーバーです。とにかく最新鋭の設備・システムがそろっています。いくつか特徴を上げます。
新しいものが好きなサーバーで、LiteSpeed WebサーバーやHTTP/3といった最先端の技術を導入して最新のサーバー環境を実現しています。
クラウド型レンタルサーバー
mixhostはクラウド型レンタルサーバーです。
クラウド型レンタルサーバーは共有サーバー(レンタルサーバー)の1種です。CPUやメモリといったサーバーのリソースがユーザーごとに決まった分割当てられるので他のユーザーの影響をあまり受けません。
共有サーバーを使っているとサイトにアクセスがないのに重いといったことが起こりますが、これは他のユーザーの影響を受けているからです。
mixhostはクラウド型レンタルサーバーの先駆者的な存在です。
上位プランへの変更が簡単
クラウド型レンタルサーバーの性質上、プラン変更は非常にスムーズです。
クラウド型レンタルサーバーではCPUやメモリを自由に割り当てられるので変更がすぐに反映されます。Webサイトを閲覧できなくなる心配もありません。
変更は上位プランへのアップグレードのみ可能です。プランのダウングレードには対応していないので注意してください。
設備投資に積極的
mixhostのサーバーは現在成長し続けています。
設備投資に消極的な会社の場合、時代の流れによって自然と他社よりも劣ってきます。技術革新の速い現代ではサーバーへの積極的な投資は非常に重要と言えます。
例えば以前はサーバーのストレージはHDDが多かったのですが、SSDの値下がりとともに一気に普及しました。こういった流れにすぐに対応してくれるサーバー会社は安心できます。
2019年の12月にもCPU性能・ディスク容量・ディスク性能の強化が行われています。
WordPressの実行速度に大きな影響を与えるCPUの速度について、大幅に強化いたしました。今回のアップデートにおいて、vCPU数(コア数)の増加だけでなく、1vCPU辺りの性能向上も含まれており、1vCPU辺りの性能が従来の約1.7倍程度に高速化しております。そのため、プランによっては実質的に従来よりも2倍以上の性能強化が行われております。
性能大幅強化の内容について – mixhost
また、2020年10月には転送量目安が増量されています。スタンダード:4.5TB/月→6TB/月
時代の流れは非常に速いのでこういった姿勢はとても大切なのです。
電話サポートはなし
mixhostには電話サポートがありません。
電話サポートはありませんがメールでの問い合わせは可能です。
電話サポートがある会社に比べてサーバースペックが高いのも、余計な費用をかけていないという理由があるのでしょう。
mixhostはどんな人に向いているか?
新しいものに興味がある人・今後に備えて最新のサーバーを使いたい人・クラウド型レンタルサーバーがどんなものか気になるという人におすすめです。
mixhostはレンタルサーバーの中で国内最高性能のスペックを一般的な価格で提供しています。機器の新しさ・将来性を考えるならベストな選択だと言えるでしょう。
電話サポートが欲しい人には向かない
逆にどうしても電話サポートが欲しいという人には向いていません。
企業のサイトを運営したい場合など、手厚いサポートが必須という場合はエックスサーバーがおすすめです。エックスサーバーはセキュリティ・安定性・信頼性を求める場合、最も適しているサーバーといえます。
この辺りはサーバー会社が明確に線引きしている点です。
mixhostのプラン
プラン | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプラス | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|
月額(12ヶ月契約) | 980円/月 | 1,980円/月 | 3,980円/月 | 7,980円/月 | 15,980円/月 |
月額(36ヶ月契約) | 880円/月 | 1,780円/月 | 3,580円/月 | 7,180円/月 | 14,380円/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
ストレージ | SSD 250GB | SSD 350GB | SSD 450GB | SSD 550GB | SSD 650GB |
転送量 | 6TB/月 | 7TB/月 | 8TB/月 | 9TB/月 | 10TB/月 |
CPU/メモリ | 4vCPUs / 4GBメモリ | 6vCPUs / 8GBメモリ | 8vCPUs / 12GBメモリ | 10vCPUs / 16GBメモリ | 12vCPUs / 32GBメモリ |
その他 | DDoS攻撃保護 | DDoS攻撃保護 | DDoS攻撃保護 | DDoS攻撃保護 | DDoS攻撃保護 |
返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 |
おすすめはスタンダード。下記はスタンダードを基準にして解説しています。
月額料金
mixhostの料金は他社と比べて普通なので特筆すべき点はありません。いたって平均的な価格です。月額は税抜き価格になっています。
以下はスタンダードプランの価格です。
- 1年契約 ⇒ 11760円(税抜き)
- 3年契約 ⇒ 31680円(税抜き)
ストレージ
ストレージはデータ保存容量のことです。
ストレージにはSSDとHDDがあります。必ずSSDを選びましょう。
SSDはHDDに比べて読込み速度が数倍から数十倍高速です。Search Consoleのデータで数値として確認できるくらいの差がでます。mixhostではすべてのプランでSSDなのでこの点は心配ありません。
容量に関しては動画を扱うかどうかで判断すればOKです。動画をアップロードしないのであれば250GBは十分すぎます。使いきるほうが難しいです。
動画を大量にアップロードするのであればストレージは多いに越したことはありません。しかし上位プランへの変更は簡単なのでスタンダードにして様子見でいいと思います。
SSDは現在でも値段が下がり続けています。自作PCの例ですが、4年前に480GB・12000円程だったSSDが今では半額以下の値段になっています。今後サーバーの容量が拡張される可能性は十分あるでしょう。
転送量
転送量は1日ではなく1カ月ベースです。このため1日に突然大量のアクセスがあっても耐えることができます。
スタンダードプランでも6TBと非常に多く、1日あたりでは204GBにもなります。1ページ当たりのデータ量は多くても1~2MBほどなので、1日なんと10万アクセスに耐える計算になります。
- 6 × 1024 × 1024 / 2MB = 104448アクセス/日
個人ブログの最高峰が月200万アクセスなので十分すぎるほどの転送量と言えるでしょう。
ただし実際にこれほどのアクセスがあるとCPUやメモリがボトルネックになる可能性があります。ここでの意味は「重い画像や動画を使いやすい」ということです。
またアクセス面で不安を感じても上位プランへの変更は一瞬で反映されるのであまり心配はいらないでしょう。
CPU・メモリ
4vCPUs / 4GB は論理コア4つと4GBのメモリという意味です。論理コアとはOSから見たときのコア数です。
多くのCPUは1つのコアを2スレッドに分けて使用します。このスレッドが論理コアにあたります。
よくスレッドは作業人数、メモリは作業机にたとえられます。データの処理を行う上で単純に多いほうが優れていると言えます。
CPU・メモリを公表できるのはクラウド型レンタルサーバーならではといったところです。
共有サーバーがサーバーのリソースを負荷に応じて割り振るのに対して、クラウド型のmixhostでは決まったリソースがユーザーに割り振られています。そのため他者の影響を受けにくいです。
クラウド型なので自由にサーバーのリソースを調整できます。この点はプランの移行のしやすさにも表れています。
30日返金保証はお試し期間ではない
mixhostの30日返金保証は他社の無料期間制度とは全く異なります。
30日返金保証について公式サイトには次のように書かれています。
mixhostでは、お客様が安心してサービスをお申し込みいただけるよう、返金保証制度を設けております。
もし弊社のサービスにご満足いただけなかった場合でも、サービス別に定められた日数以内のご解約であればご利用料金を返金いたします。
返金保証制度について
30日以内であれば返金に応じるという内容です。最初の30日が無料になるわけではありません。
実質的に無料期間はないので、この点は勘違いしないようにしてください。
最後に
最新鋭のサーバーであるmixhostの特徴と利用する際の注意点を紹介しました。
上にも書きましたがmixhostを選ぶ際の注意点は電話サポートがない・下位プランに変更できないの2点です。この点には十分注意してサーバーを選んでください。
mixhostは成長中の新しいレンタルサーバーです。これからに期待です。