この記事ではWebサイトのカテゴリーの分け方について紹介します。
Webサイトの記事カテゴリーを細かく分けすぎたり階層を深くしたりしていませんか? こういった分け方では自分もユーザーも不便です。
カテゴリー分けはユーザーのために行うものです。どのような分け方にすれば使いやすいかを考えて適切なカテゴリー構造を作りましょう。
1. 何のためにカテゴリー分けするのか
普段何となく行っているカテゴリー設定、これって何のためにしているのでしょうか? サーチエンジンにサイト構造を伝えるため、記事を管理しやすくするためでしょうか。
確かにそういった意味もあるかもしれません。しかし大切なのはユーザーが探す情報を見つけやすくするためです。
関連する情報を一纏めにし、見やすい場所にリンクを配置すればユーザーは簡単に欲しい情報の塊にアクセスできるでしょう。
こうすることで結果的にページ閲覧数が増えたり、サイト滞在時間が長くなるなどSEO面でも恩恵を得られるのです。
カテゴリー分けはユーザーのために行いましょう。
2. ユーザーフレンドリーではないカテゴリー分け
ここではユーザーフレンドリーではないカテゴリーの分け方ついて紹介します。
カテゴリー分けの方法がよく分からず、とりあえず未分類に放り込んだり、思いつくままカテゴリー設定したりしていませんか?
「そこにカテゴリー機能があるから分けるんだ」といったように何も考えず適当にカテゴリー分けをしていると管理する人と利用する人双方にとって使いにくいサイトになってしまします。
よくやってしまうカテゴリーの分け方として2つの方法があります。
- カテゴリー階層が深い
- 細かすぎるカテゴリー分け
2-1. カテゴリー階層が深い
細かく親子関係を設定してカテゴリー階層が深くなってしまった例です。
PCでファイル階層が深いと階層構造をの表示がとても見づらくなりますよね。それと同じでカテゴリー階層を深くするとサイドバーにあるカテゴリー覧が見づらくなり、ユーザーが情報を見つけにくくなってしまいます。
2-2. 細かすぎるカテゴリー分け
浅く広くカテゴリー設定した結果、カテゴリーの種類が増えてしまった例です。思いつくままに設定していると起こりやすいです。
カテゴリーを細かく分けるとカテゴリーごとの記事数が少なくるデメリットが発生します。
2-3. カテゴリー分けの注意点
カテゴリーを深くまたは細かくしすぎたせいで記事数が1や2になっているサイトを見たことがあるかもしれません。
これではユーザーがカテゴリーページを開いたときに少ない情報しか提供できませんし、同カテゴリーの関連記事を紹介しにくくなります。これはカテゴリーのメリットを生かせているとは言えないでしょう。
また、作成した記事が複数のカテゴリーに当てはまってしまい分類に苦労するといった状況にもなります。サイト運営者と閲覧者のどちらにもメリットがありません。
WordPress全般、WordPress入門、WordPress設定、プラグインという4つのカテゴリーを設定したとして、「〇〇設定を変更する初心者にお勧めのプラグイン」という内容の記事を書いた場合、4つの内どれに分類すればよいか迷ってしまいます。
作った自分が迷ってしまうのであればユーザーはさらに迷うでしょう。カテゴリーを細かく設定しすぎるとこの様な問題が発生してしまうのです。
これらの分け方は特に何も考えずにカテゴリー設定していた時に起こりやすいです。カテゴリーの構造は事前に決めておくといいでしょう。
3. カテゴリーの分け方
ここではカテゴリーの分け方を紹介します。カテゴリーは事前に決めておかないと乱雑で見づらく探しにくい構造になってユーザーに情報を提供しにくくなってしまいます。
あらかじめ計画的で適切なカテゴリー構造を作っておくと記事執筆時にスムーズにカテゴリー分けができるだけでなくカテゴリー構造も崩さなくて済むでしょう。
整ったカテゴリー構造は訪れたユーザーに関連ページを表示して誘導しやすくなりページビューが増えるなど大きな利点につながります。
ではどのようなカテゴリー構造がいいのでしょうか? おすすめは2階層構造で細かすぎず、一般的な名称にすることです。
3-1. 2階層構造にする
大きな分類の親を設定しその下にメインのカテゴリーを設定します。親はあくまで分類として存在するだけで実際に記事を設定することはありません。
WordPressでは親カテゴリーのページを開くとその下にある子カテゴリーの記事がすべて表示されます。
上の例であれば親カテゴリーページでWordPressとプラグイン両方の記事が表示されます。
3-2. 一般的で分かりやすい名称にする
カテゴリー名を細かくするデメリットについては上で説明しました。
カテゴリー名を設定するときは一般的な名称を用いましょう。また、複数の分類を混ぜる目的で特殊で分かりづらい名称にしないようにしましょう。ユーザーが反応しなくなる原因になります。
例としてプラグインのカテゴリーにテキストエディタやWebフォントの記事も含めたいために、カテゴリー名を「ツール」にするとユーザーは反応するでしょうか?恐らくしないと思います。抽象的でどんな記事が含まれているのかよく分らないからです。
抽象度の高い名称は親カテゴリーに用いる方が向いています。
注意すべき点はカテゴリー同士の内容が被らないようにしなければいけないということです。カテゴリーを細かく分けていなくても内容が被ってしまっては分けるときに迷う原因になってしまいます。
3-3. どんな記事を書くかを考えておく
カテゴリー構造を作るうえで自分がどういった記事を書くかを念頭に置きましょう。これを考えていないと後からカテゴリー名に矛盾や不都合が発生したりします。
WordPress入門者向けのサイトを作りたいとします。この時親カテゴリーをWebサイト制作、子カテゴリーをWordPress入門とします。
もしこのサイトでWordPress中級者向けの情報や、WordPressプラグインの記事を書くとすると、「WordPress中級者」「WordPressプラグイン」というカテゴリーを作成することになりますが、これは少し見にくいかもしれません。
この場合、親カテゴリーをWordPressにし、子カテゴリーを初心者向け、中級者向け、プラグインに設定する方法もあります。
この辺りは個人の好み次第ですが、大切なのは後でそのような変更をしなくて済むように事前に考えておくことです。
初心者の方は最初のうちからどんな記事を書くか決めるのは難しいかもしれません。最初のうちは気にせずにカテゴリーを設定もし記事が増えてきてから整理するでもいいと思います。
3-4. カテゴリー内の記事が多すぎるなら分ける
もし同じカテゴリーで記事を書き続けて記事数がとても多くなったらそのカテゴリーを2つに分けるというのも1つの方法です。
「WordPress」というカテゴリーを「WordPress入門」「WordPress中級者」といった具合に分けます。
分けるときはカテゴリー名だけ変更し、カテゴリースラッグ(カテゴリーのURL)は変えなようにしてください。変更するとカテゴリーページのURLが変わってしまいます。
カテゴリーを細かく分けるデメリットはカテゴリー内の記事がとても少なくなることなのでこの場合は関係ありません。それよりも初心者と中級者向けに情報を分けた方がメリットは大きいでしょう。
4. 最後に
Webサイトのカテゴリーの分け方について紹介しました。
覚えておいてほしいのは「カテゴリー分け」はユーザーのためであり、カテゴリー名を決める際は分かりやすさに注意しなければいけないということです。
適切なカテゴリー分けはサーチエンジンへの最適化ではなくユーザビリティの改善・向上のために行うということを忘れないでください。そうすればカテゴリー分けする目的を理解でき適切なカテゴリー構造を実現できるでしょう。
ユーザーが探す情報を素早く提供し、さらに関連情報を提供して誘導することでユーザーに好印象を与えられるようなサイトを目指しましょう。